あなたの大いなる勘違い
「うちは、いいマンションだから、高く売れるに違いない!」
いいマンションだと一番思っているのが、売主である、あなたです。
苦労して手に入れたマンションです。愛着もあります。そもそも、気に入ったから買ったのです。どうしても、ひいき目で見てしまうのはしかたの無いことでしょう。
しかし、買主さんは白紙の状態で、物件を見ます。
住んでいないのですから、別に愛着もありません。他の候補物件と比べて、少しでも気に入らない点があれば、値下げを要求してきます。そういう意識で、内覧会に来ています。
そこにギャップが生じます。これは、立場の違いから来る、売主さんの勘違いなのです。
そんな時、「もっと高く売れるはずだから、他の相手が見つかるまで待とう」 と決めがちです。
しかし、これは要注意です。実際は、もっと高く買ってくれる相手は見つかりません。結局、パスした買主さんより、もっと安い価格で売ってしまうことになってしまいます。あなたは、売り時を逃してしまったのです。
そんなことにならないよう、売却価格に関しては、よく不動産会社の意見を聞いて下さい。
その買主さんの提示価格は、確かに安すぎるかもしれません。そんなときは 「見送りましょう」とアドバイスをいただけるでしょう。
逆に、問い合わせや内覧会の集まり具合、買主さんの反応から、「この買主さんの提示価格で決めてしまうのがいい」といわれることも有ります。
最終的に、売るか売らないかを決めるのは、あなたです。
ですが、思い出してください。あなたの判断には、「ひいき目」が入っている可能性が高い。
そこで、パスするかどうか判断を決定する前に、プロのアドバイスを聞いて見ましょう。聞いてからでも、決定はできます。不動産会社は、経験に基づき(不動産の売買は、多くの人にとって一生に数えるほどしか経験がありません)、客観的にアドバイスしてくれます。
売り時を間違えて、一生後悔しないために、まずは、相談する。聞くことはタダですよ。