マンション相場の現状と情報収集@
【マンション相場の現状】
現在の不動産市場の状況を、少しだけ知っておいてもらいたいと思います。
難しくはありません。失敗しない為に、敵を知る。今の市場動向を押さえておきましょう。
販売価格は下がり続けている。
■1990年代のバブル経済崩壊で、完全に「土地神話」は崩れ去りました。
不動産取引を対象とした融資を制限した政策がきっかけとなりましたが、そのころから商業ビルはもちろん、マンションも供給過剰だったのです。
『市場は需要と供給で決まります。』
バブル経済崩壊で、一斉に不動産価格が下落したことで、後に「失われた10年」と言われる大不況に突入することになったのです。
一時期、「不動産ミニバブル」と呼ばれる時期もありましたが、これは、外資系ファンドが不動産を金融商品化(証券化)し、投資家から集めた多額の資金を多くのビルや高級マンションを建築・販売していったことが原因です。しかし、むりくり作って誰が済むかわからん高級物件に投資しても、長くは続きませんでした。
アメリカのサブプライム問題(与信能力の高くない人=支払い能力の低い人に、貸した資金の債権を小口に証券化して販売していたが返済できず破綻)によって、大手証券会社リーマンブラザーズが倒産。いわゆる「リーマンショック」です。不動産関係の会社への影響も大きく、不動産ミニバブルもこうして崩壊しました。
今後も、サラリーマン給与の減給、リストラ、続く不況でローンが支払えなくなる人が激増する可能性があります。破綻した物件は、競売、任意売却などで処分され市場に格安で放出されます。
日本経済は、アメリカ型と呼ばれる、低所得者層と一部の富裕層に二極化がすすんでいると考えられます。
市場は、需要と供給のバランスで決まります。
中古マンションの売却は、当分の間、それはおそらくずっと続くのですが、厳しくなるでしょう。
つまり、販売価格が下がり続けていると言うことです。
このような市場の状況で求められるのは、『すばやい決断と行動』です。
できるだけ早く、最も高く買ってくれる相手を見つけることです。
但し、適正な判断をする必要があります。それをこれから学びましょう。
現在の不動産市場の現状を理解したうえで。
マンション相場の現状と情報収集A
【マンション相場の情報収集】
マンション査定を依頼する前に、ざっと大まかな相場価格を掴んでおきましょう。
その方法は簡単です。
みなさんもすでにおなじみのリクルート社の『総合住宅情報SUUMO』です。これを書店で購入する。
あなたの物件周辺エリアの情報が乗っているページ開き、間取り・広さ・築年数・建築法・駅からの距離などの同じようなマンションを選び出し、実際に近隣マンションがいくら位で売り出されているか?赤ペンでチェックする。その目安を掴むことができます。(>マンション査定の評価項目参照)
これは、先に説明した「周辺事例の比較法」を実践したことになります。
やってみると分かりますが、収集する事例とその判断がなかなか難しいことがお分かりになると思います。
これはプロがやっても同じこと。やはり、あくまで目安であることを覚えていてくださいね。
同様に、資料としては自宅に届く、不動産のチラシ、駅に置いてある住宅情報誌。これなら無料です。
インターネットによる物件情報も豊富に在ります。どれを参考にしても構いません。
一番いいのは、物件と同じマンションの売買情報があることです。その際でも階数・間取りで価格が当然異なります。
【参考ネットサイト】
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